◆貼花工芸(ちょうかこうげい)とは?
2024.06.01

【貼花工芸(ちょうかこうげい)とは?】

貼花工芸は、食器や陶器などに装飾を施すための印刷技法の一種です。主に、カラフルで細かいデザインやキャラクターなどを安定して表現したいときに使われます。特に子供用の食器などによく見られる技法です。


【貼花の工程】

  1. デザイン作成(印刷準備)
     パソコンなどで絵柄をデザインし、特殊な転写紙に印刷します。この転写紙にはインクがのりやすく、後で水や熱で絵柄が移るような処理が施されています。

  2. 転写(絵柄を貼る)
     食器の表面に、印刷された転写紙を丁寧に貼り付けます。貼る位置や向きは非常に重要で、ずれないように慎重に作業します。

  3. 気泡抜き・乾燥
     貼った後、表面の気泡や水分を抜いて、しっかり乾燥させます。

  4. 焼成(焼き付け)
     高温の窯(700~900℃程度)で焼成します。この工程によって、絵柄が食器の表面にしっかりと定着し、耐水性・耐熱性が高まります。


【特徴】

  • 色鮮やかで、複雑な絵柄も再現可能

  • 表面がなめらかで手触りが良い

  • 耐久性があり、長く使用できる

  • 食洗機・電子レンジに対応可能なものもある(素材による)


この貼花技法は、陶器・メラミン・竹繊維食器などさまざまな素材に対応しており、特にこの写真のような「竹繊維+樹脂」の子供用エコ食器に多く使われています。

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